Motorsport モータースポーツ

2011AUTOBACS SUPER GT Rd4.SUGO GT 250km RACE
初音ミク グッドスマイルBMW波乱の中6位入賞 連続でポイントを獲得
 
#4 DRIVER 谷口信輝 番場琢
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東日本大震災より復旧復興中の東北地方での開催となった、第4戦SUGO。海外ラウンドを挟んで久しぶりの国内戦、GSR&Studie withTeamUKYOは68kgのハンディウェイトを積んで今戦に挑む。


7月30日(土)公式予選 12:25~スーパーラップ予選 14:30~

公式予選のコース状況はウェット。気温24度、路面温度27度。 雨が降ったり止んだりとはっきりとしない天候。 #4『初音ミク・グッドスマイルBMW』は、谷口信輝選手からコースイン。 
ウェット宣言が出されているが、路面の状態からドライタイヤを選択。他のマシンも同様。まずはGT500とGT300クラスの混走。コースイン早々の1ラップ目からトップタイム1’28.980をマーク。その後このタイムをターゲットに他のマシンもアタックを繰り返し、28秒台を上回るタイムが出始める。

雨もなくコース上のラインが徐々に乾き始める。やがて28秒台を上回るタイムが出始めトップを奪われ5番手に。谷口選手は4ラップ目に1’25.166をマークし再び2番手に浮上。次のラップでピットインし番場琢選手にドライバーチェンジ周回を重ね8ラップ目に1’26.408をマーク。 
予選基準タイムをクリア。9ラップを終えたところで混走終了となる。GT300単独セッションはタイヤを温存するためアタックを見守る。結果、4ラップ目に出したタイムで9番手となりスーパーラップ進出を果たす。スーパーラップもオンタイムでスタート。アタックドライバーは谷口選手。 開始直後から雨足が強くなり、コース上も至る所に水溜りができ、厳しい路面状況。前車のアタックタイムは1’42秒台と辛いタイム。
続いて2番目の谷口選手がアタックを開始。雨脚は更に強くなる。それでも谷口選手は絶妙なコントロールでマシンを進めていく。
最終コーナー立ち上がりからストレートに差し掛かり、マシンが暴れだすのを抑えながらコントロールラインを1’40.697で通過。なんと2秒も縮めて来た。その後、運悪く雨が止み、3番目のアタックから徐々にコースも乾きはじめ、アタックの条件が良くなり他車は36秒台~38秒台をマーク。結局、雨に左右され渾身のアタックタイムをマークしたものの予選総合8番グリッドが確定した。 

 

7月31日(日)決勝レース(68Laps)14:00スタート

 

7月31日(日)決勝日。午前中は昨日と同様に雨が降ったり止んだりとはっきりしない天候。
フリー走行ではレインの深溝と浅溝タイヤでの走行となる。スタート進行が行われる頃には、雨も上がりコース上はほぼドライ。他のマシンも含めドライタイヤの装着。ただ、いつまた雨が降り出すかわからないといった天候。
気温21度、路面温度22度。#4『初音ミク・グッドスマイルBMW』のスタートドライバーは今回も谷口選手。 8番グリッドからのスタートとなる。各マシンは綺麗な隊列となり先頭を行くセーフティーカーがコースを離脱。マシンが一斉にスタートラインを通過。オープニングラップは大きなアクシデントもなく2ラップ目に入る。 
谷口選手は4ラップ目に2号車、5ラップ目には74号車をパス。 7ラップ目には4号車のベストラップ1’25.612をマークするとともに5番手に浮上。その後も果敢に周回を重ね、9ラップ目には3番手に浮上し表彰台圏内に入ってきた。

 


トップは14号車、2番手は62号車。それを追う#4『初音ミク・グッドスマイルBMW』となる。その後、62号車がコースアウトして2番手に浮上。トップを追う状況となった。2番手をキープした状態の34ラップ目にルーティーンのピットイン。給油とタイヤ交換を済ませ番場選手にステアリングを託しコースに復帰。

アウトラップ後、暫定で11番手となり、順位を上げるべく周回を重ね39ラップ目には9番手に浮上。ピットインを終えていないマシンと入れ替わり、再び表彰台圏内に浮上できる状況。順調に周回を重ねていた番場選手だが、40ラップ目の1コーナーを過ぎたところでGT500のマシンと痛恨の接触。2台ともコースアウトをしてしまう。

大きなダメージもなく再びコースに復帰したが、1分近くのタイムロス。この時点で15番手まで順位を落とすこととなる。ここから番場選手は順位を取り戻すために果敢に攻める。25~27秒台のラップを刻みながら48ラップ目には6番手まで追い上げる。しかし、追い上げもそこまで。
全68ラップ中、GT300クラスは63ラップでチェッカーを受け6位フィニッシュとなった。

6位で5ポイントを獲得し、トータル39ポイント。 ポイントランキングも2位のままとどまりランキング1位とは10ポイント差。 ここからシリーズ後半戦に突入。第5戦は鈴鹿に場所を移し、真夏の500kmレース。シリーズチャンピオン目指し、次戦もチーム一丸となって優勝目指す。

■コメント  

 

■大橋逸夫監督

チーム監督大橋です。
今回のレースは決して満足の行く内容ではありませんでした。
それはチームとしての問題もあり、その他の要因もありますが、レースは全ての環境が揃っていただけではもちろん勝つことができるわけではないですが、毎回細心の注意を払ってレースウィークに望むことが勝つためのスタートラインに立つ最低条件になるのだと思います。
数秒、数分のズレが、結果を大きく左右することもあります。今回はレーシングアクシデントがあって残念という話だけでなく、次戦に向けて再度気を引き締める必要を感じました。
6位であっても、11号車の前であったとしても、その結果がシリーズチャンピオンを目指すという立場であるということに対してどうか?ということだけを考えるべきだと思っています。次戦鈴鹿はより良い結果をお伝えすべく全力を尽くします。

   

■片山右京スポーティングデレクター

今回は、天候によりレインかドライかで微妙なコンディションでしたがドライで行けた結果、マシンとタイヤの性能を引き出し谷口選手が見事なパフォーマンスで2位に浮上しトップを追い上げるところまで行ってくれました。 後半の接触を考えるとこれもレースとして受け止め次に向けて
気持ちを新たに挑むしかありません。とはいうものの15番手から6位にアップ。 ランキング1位の11号車を抑え入賞しポイントを獲得しランキングも変わらず。鈴鹿からの後半戦に向けてこれからもシリーズチャンピオン目指し、チーム一丸となって頑張りたいと思います。 
これからも応援宜しくお願い致します。

   

■谷口信輝選手

雨が降りそうで、降らなかった決勝は、我がチームには、ありがたい展開でした。8番手からのスタートでしたが、ガンガン抜いて行き、2番手まで順位を上げることができました。
がしかし、マレーシア戦と違い、貯金を作ることができなかったので、ピットワークで数台抜かれました。後半を務める番場選手が追い上げるも、500クラスのマシンと接触し、大きくポジションを落としてしまった。その後、諦めず取り返し、6位でチェッカーを受けることができました。
反省点もあるレースですが、6位で終えることができたのは、不幸中の幸いでした。
ランキングも2位をキープです。次の鈴鹿は苦戦することが見えていますが、なんとか耐えるレースをし、続く富士で大量ポイントを取りたいです。

   

■番場琢選手

菅生戦はすごく微妙な天気で難しいレースウィークでした。
雨の中では非常に厳しく、僕らはドライでレースを戦えることを望んでいたのですが、天気が味方してくれなんとかドライコンディションでレースを戦えることが出来ました。
予選8位から谷口選手が徐々に順位を上げていき、僕も前を追い掛けるレースをしました。
ピット作業にどうしても時間が掛かってしまうFIAGT車両。コースに戻ったときは少し順位を落としてしまいましたが、マシンのフィーリングはすごくよく、いいペースで走る事が出来ました。

その中で1コーナーでの接触は非常に悔しいです。カルソニックがいることに全く気が付かずステアリングを切ってしまい、接触し2台でスピンしてしまいました。
色々な見方があると思いますが、もっと後ろをしっかり見ていれば避けられたアクシデントだと思います。僕は、今回の接触は自分のミスだと思っています。コースに復帰した後は、出来ることを全力でして、6位まで追い上げましたが、あの接触がなかったら表彰台は立てたと思います。
チームに迷惑をかけてしまったことを申し訳ないと思っています。
次戦の鈴鹿までに自分が出来ることをしっかりして、今後は今回みたいな無駄な接触をしないようにしていきたいと思っています。
GSR&Studie with Team UKYO Team Manager Tomomi Takezawa