Motorsport モータースポーツ

2011AUTOBACS SUPER GT Rd6.FUJI GT 250km RACE
初音ミク グッドスマイル 今季2度目のポール・トゥ・ウィンでランキングもトップ浮上
 
#4 DRIVER 谷口信輝 番場琢
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「今季2度目の開催となる富士スピードウェイ。第6戦富士は、タイトルの行方を左右する重要な1戦である。
GSR & Studie withTeamUKYO は90kgのハンディウェイトを積んで今戦に挑む。

9月10日(土)公式予選 13:00~ スーパーラップ予選 14:45~
国内で開催されたスーパーGTは、ここまでほぼ雨でのレース展開だった。
この富士でようやくドライでのレース展開となった。ウエイトハンディと性能調整がマシンにどれだけ影響を与えるかが今回のカギとなる。その懸念とは裏腹に練習走行から#4『初音ミク グッドスマイルBMW』は、谷口信輝選手が1’43.994をマーク。ハンディを感じさせない走りで練習走行のトップタイムを刻んだ。
公式予選開始時は気温34度、路面温度43度ドライコンディション。まずはGT300とGT500の混走セッション。谷口選手が4ラップを消化し1’44.453で3番手に付ける。続いて番場琢選手がアタック。1’44.611でそのまま3番手をキープ。GT300クラス専有セッションは谷口選手がステアリングを握る。 
アタック後半、残り約2分で谷口選手がラストアタック。1’43.659で一気にトップに浮上しスーパーラップ進出となる。
15時25分に予定通りスーパーラップがスタート。公式予選で決定した10位のマシンから順にアタックし、決勝のグリッドを決定する。アタックが開始され、暫定1位は1’43.858。いよいよスーパーラップGT300クラス最後の谷口選手が渾身のアタックを開始。セクター1、セクター2をトップタイムで通過し、さらにセクター3もトップタイム。 
そして、その最速の勢いのままフィニッシュラインを1’43.416で通過。今季2度目のポールポジションを獲得した。

9月11日(日)決勝レース(55Laps)14:00スタート

決勝の富士スピードウェイは、朝のフリー走行から雨が降り出し終日雨かと懸念されたが幸いに1時間程度でやむ。その後は、予選日同様に暑い日差しが照りつけ、決勝はドライスタートが迎えられそうだ。スタート進行中のグリッドは沢山の人で賑わいを見せている。GT300クラスのポールポジションを獲得した#4『初音ミクグッドスマイルBMW』の周りにも大きな人垣が出来、人気の程を伺わせている。

気温29度、路面温度39度でドライ。スタートドライバーは谷口信輝選手。ローリングスタートからオープニングラップをトップで通過するが、第2コーナーと100R間で他車と横並びの競り合いとなりマシン側面を接触。一時トップを奪われてしまう。しかし、その接触からトップ車両はタイヤをバーストさせ、すかさず谷口選手はトップを奪還する。
トップ走行の3ラップ目に1’44.986のファステストラップを叩き出す。4ラップ以降も快調に1’45~46秒のコンスタントなタイムでトップをキープ。 早くも後続車との差を毎ラップ1~2秒の間隔で引き離なしていく。その後も独走態勢でGT300クラスをリードしつつ、30ラップで予定していたピットインを規定周回ギリギリの35ラップまで引っ張り、さらに後続とのマージンを広げる。

35ラップを走りきった谷口選手は、後続車と約25秒の差を付けピットイン。番場琢選手にステアリングを託した。ピットアウト後もトップをキープしたままコースに復帰。その後も番場選手は安定した走りで周回を重ね、後続と約20秒の大差をつけトップでチェッカーフラッグを受けた。
#4『初音ミク グッドスマイルBMW』は今季2度目のポール・トゥ・ウィンを成し遂げた。

チャンピオン争いをしている11号車フェラーリはリタイヤし(周回数で完走扱い)シリーズ3位だった33号車ポルシェも11位でノーポイントに終わった。よって、この勝利で20ポイントを獲得しシリーズでは総合65ポイントとなり逆転。ランキングトップに躍り出た。
次戦は10月1~2日に大分県のオートポリスで開催される。残すところあと2戦。悲願のシリーズチャンピオンを目指しチーム一丸となって優勝を目指す。 

 
■コメント  

 

■大橋逸夫監督
今回のレースは、今までの不安材料を払拭する内容で終えました。
タイヤ、マシン、ドライバー、エンジニア全てが完璧に事を運ぶとこんな結果になるんだと感じましたが、”タラ・レバ”はいろいろなところに転がっていました。
序盤の接触によるタイヤのサイドウォールの亀裂、またサイドミラーが割れ、後方視界を失い、ドライバー交代時に逆のサイドミラーも位置がずれ、前回の500車両との接触を思い出させる状況を作り出すなど。
いわゆる”持ってる”という状況なのでしょう。それは何かといえば16000人以上の熱いファンの後押しに他なりません。
多少の悪い運は全て良い方向に打ち消すぐらいの強い力を感じます。
応援が力になるのを毎戦毎戦実感します。チーム全体の総合力も確実に上がってます。今回完璧なレースを行ったことで更に自信がつき”強いチーム”の入り口くらいに立てたように感じます。
残り2戦、状況は楽観できるわけではありませんが更に気を引き締め積極的にポイントを狙っていきます。

   

■片山右京スポーティングデレクター
このチームで今季からスーパーGTに関わりシリーズチャンピオンを目指し、第6戦までを迎えたわけですが、今季2度も優勝することが出来たのは純粋に嬉しく思います。この富士では残り2戦のレースを考えると、優勝しポイントを稼いで置きたかっただけに、この勝利は本当に大きいと思います。二人のドライバーも頑張って素晴らしい走りを見せてくれました。 
特に今回は安心してゴールまで見守ることができたレース展開でした。さらに横浜ゴムさんがマシンに最高にマッチしたタイヤを用意してくれたことが今回の勝利に大きく繋がってくれました。ストレート、コーナーリングなど全てにおいてマシンに良い影響をもたらしてくれました。
ランキングもトップになり、このままトップをキープしシリーズチャンピオン目指します。この勝利で一段とチームの士気もより高まったと感しています。サポート頂いているスポンサーの方々に感謝するとともに、最後までチーム一丸となって頑張りますので応援宜しくお願い致します。

   

■谷口信輝選手
シーズンを通して2度の優勝を果たすことができて本当に嬉しく思います。ハンディを抱えながらもどこまで行けるか気になっていましたが、練習走行からの感触でこれは行けると踏んでいました。横浜ゴムさんも最高に良いタイヤを用意してくれました。マシンとコース全てにおいてベストマッチでした。番場選手も安定した走りで大差を保ったままゴールしてくれた走りも良かったです。
また、メカニックやチーム全体の良い仕事があっての勝利だと思います。
応援して頂いている方々にも感謝致します。残りの2戦も勝ちにこだわって行きます。これからもシリーズチャンピオンを目指して頑張りますので応援宜しくお願い致します。

   

■番場琢選手
始めに、たくさんの個人スポンサーの前で、優勝する事が出来て本当にうれしいです。そして、感謝の気持ちで一杯です。
富士のレースウィークは、僕らにも色々なトラブルがでましたが、チーム全員が協力し合って、それを打破してきました。全ての人が完璧に仕事をこなした結果、表彰台の頂点に立てました。谷口さんの予選、そして決勝のぶっちぎりのペース。僕も自分のスティントは、トラブルを抱えながらも完璧に仕事が出来たと思います。
メカニックさんのPIT作業の早さ。そして、全てのスタッフが優勝を目指して頑張ってくれました。今まで、僕らのマシンの苦手だったコーナーの部分を武器に変えてくれたヨコハマタイヤさんは、本当に素晴らしいタイヤを作ってきてくれました。
全ての人の力で優勝出来ました。本当に感謝したいと思います。
残りの2戦は追われる立場。オートポリス、茂木と全力で戦って、しっかりと自分の仕事をして、シリーズチャンピオンを取りに行きます。
これからも応援よろしくお願いします。

 
GSR&Studie with Team UKYO Team Manager Tomomi Takezawa