公式練習から既に雨模様のサーキットはウェットコンディション。レインタイヤを装着し谷口信輝選手がコースイン。状況を確かめながら周回を重ねつつ 2’03.143でトップタイムをマーク。続いて番場琢選手も安定したラップを重ね 2’02.853と谷口選手を上回るファステストラップをマーク。苦手としていたウェットであったが、今回用意されたタイヤもマッチし、幸先の良い滑り出しで公式練習を終えた。
■大橋逸夫監督 お陰様でポール・トゥ・ウィンからの優勝とシリーズチャンピオンを獲得することが出来ました。 予選でのポールポジションは、今までの雨のレースでの不安を完全に覆すものであり、これはドライバー、メカニック、エンジニアの最高の団結力に加え、ヨコハマタイヤさんのタイヤが文句無しに最高でした。 本戦はドライでのデータが無かったこともありぶっつけ本番の状態での、番場選手でのスタートは勇気のいる決断ではありましたが後半11号車の平中選手に谷口選手を併せたいという気持ちがあり、決断しました。途中運に助けられた部分は多くありましたが、結果的に表彰台の頂上に登れたのは、皆の”絶対勝ちたい”という気持ちの結果だと思います。 今回も大勢の個人スポンサーがサーキットに足を運んでくださいました。 優勝が決まった後の皆の笑顔、泣き顔が今でも目に浮かびます。 これだけの人に支えられ、応援されているチームの監督を務めさせていただき光栄です。本当にありがとうございました。
■片山右京スポーティングデレクター チームの体制発表会で宣言したシリーズチャンピオン獲得。しかも、ドライバーズタイトルとチームタイトル両方のタイトルを獲れて本当に嬉しく思います。僕の立場として今までの経験をもとに、どれだけチームに貢献できるか、シリーズタイトルが獲れるかという思いでチームに関わっ てきました。谷口選手と番場選手はドライバーとして本当に良い仕事をしてくれた結果だと思います。 それに加え横浜ゴムさんが性能調整をカバーできる最高のタイヤを開発し供給してくれたことに感謝致します。それをさらに支えてくれた沢山の個人スポンサーさんやスポンサーさんにも応援して頂き感謝致します。メカニック、チームスタッフ関係者も感謝致します。ファンの方々を含め応援頂いたパワーを貰いチーム一丸となって獲れたシリーズチャンピオンです。本当に有難う御座いました。
■谷口信輝選手 大分ではポイントランキングで逆転されて、非常に苦しい状況であることを想定していた最終戦ですが、予選でポールポジションを獲ることができました。 決勝ではフリー走行から一転、ドライコンディションでのレースとなりました。ドライタイヤの目星がついていないなどの不安要素はありましたが、番場選手も非常によく乗れていたので、今回は番場選手からのスタートで行こうということになりました。 番場選手にはスタートドライバーとしてやるべきことをレクチャーしていましたが、やるべきことをキチンとこなしてトップでバトンを渡してくれました。自分としても、念願であった10年越しのチャンピオンを獲得することができて、非常に嬉しいです。 今年、このチームへはチャンピオンを獲るために来ました。 毎戦、レースを重ねるごとにチームとして団結してきてポテンシャルも上がっていることが実感できました。1年目で年間3勝というのは、本当に難しいことだと思います。 今年、このチームで走れてハッピーでした。ありがとうございました。
■番場琢選手 この度は今年の目標、そして僕達の夢でもあったシリーズチャンピオンを獲得する事が出来、大変幸せに思っております。まず始めに、横浜タイヤ様、個人スポンサー様、企業スポンサー様、メカニック、チーム及びスタッフ、応援してくれたファンの方々、そして最高のパートナー谷口選手に感謝を言いたいと思います。ありがとうございました。 今回のレースは、優勝しか考えないで茂木に入りました。プレッシャーも凄いものがありましたが、それ以上にしっかり集中していました。今年は、非常に大きく成長できた年だと思います。 谷口選手にたくさんのことを教わり、精神的にもすごく強くなれました。本当にチーム一丸となったからこそチャンピオンを取る事が出来たのだと思います。チーム苦節4年での初優勝。そして、年間チャンピオン。最高の年になりました。本当にたくさんの個人スポンサーの皆様からの応援 があったからです。熱い応援があったからこそ、チェッカー後は熱いものがこみ上げて来て、涙を抑える事が出来ませんでした。皆様、本当にありがとうございました。