Studie Photo Contest 2011
wataさん
Title:intermission
雑誌に携わる職業柄、撮影の後、カメラマンから写真がアップされるまでワクワクした時間を過ごせる。どんな写真が届くのか? もし届いた写真の中に、次のような写真があれば最高だ。具体的には「まるで音が聞こえてくるような写真」。タイヤのスキール音や、エキゾーストが聞こえてきそうなくらい臨場感のある写真。この作品はまさしくそれで、松の葉がすれる音、向こうの浜辺で波が崩れる音まで聞こえてくる。さらには心地よい潮風が頬に触れる感覚も、潮の香さえもある。写真の真髄とは、見る者の脳を、その想像力をどれほど刺激するかによるのではないだろうかと、改めて思わされた一枚だ。
【Creative Director NAKAMURA BUNTA】
Studie Photo Contest 2011
募集期間:2011年2月17日〜5月31日
テーマ :海とBMW
応募総数:178点
3難題は来年への壮大な前振りだったとか!(なんて絶対思ってませんよ、あのヒトは……笑)そんなことはさておき、今回も力作揃いでありました。出 尽くした 感のあるリングやキドニーの表現もちょっと変わってきましたし、全体的に難し い逆光の写真に挑戦していた作品が多かったですね。 さて来年、山とBMWです が、次こそ「走り」の写真があってもいいなぁと個人的には思っております。走りを感じさせる写真も大いにアリです!
少し言葉遊びが許されるなら、写真はちっとも「写実的」でなんかないと思っている。目の前に広がる世界は立体空間であって写真は縦と横の平面。つまりカメラとは3Dを2Dに変換するための次元変換デバイスであり、変換するときには撮影者の意図や嗜好によって大胆に主観が込められる。写実的というより、どんなに何気ない一枚も抽象的で創造的だろう。 毎度のことながら、そんな創造力あふれる作品に点数を付けるのは気が引けるが、どうか“お祭り”だと思ってご容赦ください。そして楽しんでいただけたら幸いです。
今年も多くの素晴らしい作品の審査をさせていただきました。ご応募されたみなさん、お疲れ様でした。例年よりも応募数が若干少ない中、ハイレベルな作品が多いコトに採点中に気づきました。今回で5回目のフォトコンですが年々レベルが上がっているのが伝わり嬉しく思います。 みなさんのセンス溢れる作品を審査するのは毎回難航して大変ではありますが、それだけ写真熱が高く、熱いんだなと実感しました。 ぜひ来年も我々審査員を悩ますくらいの力作、大作をお待ちしています。
COBAーさん
Title:にっぽんの夜明け・・・希望!
物質文明に生まれた私たちは、物質を謳歌する権利をもっている。それは際限のない謳歌ではなく、責任をともなった権利。次の世代を築く、本質的な豊かさとは…。そういったテーマを凝視したときに現れる無限の広がり。この作品には、そんな広がりを連想させるチカラがある。
NAKAMURA BUNTA [Creative Director]
オーデマピゲピゲさん
Title:駆け抜ける暗闇
空間と光のコントラストが美しく、主役のクルマが際立ち、またヘッドライトを点けたコトによりメリハリがある。 ナイスなロケーションのオイシイとこ総取りの構図と広角レンズを上手に使った印象的な作品です。
SHIMAZAKI TOMOHITO [Photographer]
s-g-r@M54さん
Title:Last moment.
BMWというと爽やかな印象がありますが、まったく逆の怖い感じの絵作りが抜きん出ていました。ボンネットのグラデーションとリングのコントラストがBMWらしさをよく表していますし、夕暮れの表現も絶妙でした。
KUMASAKI KEISUKE [afimp 編集長]
nakariverさん
Title:夜空のさざなみと...
旅立つのは彼か、それともisか。ボディに映り込むのはライトアップされたエアポートであり、そして鮮やかな思い出。別れの一瞬に浮かび上がった後悔を、自ら断ち切るようにシャッターを押したのだろうか。写真は嘘をつかないと気付かされる作品。
NAKAMURA BUNTA [Creative Director]
masa3さん
Title:skylight
まるでカタログの1ページのような重厚でインパクトのある作品。ディテールを出しつつも、陰と陽を巧みに表現した作者のセンスが伺えます。ロケーションも良く、雲の重々しさが作品に深みを与えている。
SHIMAZAKI TOMOHITO [Photographer]
きゃんぞーさん
Title:Moby-Dick
何気ない置き方ですが、橋の入れ方や波打ち際の位置など、うまい構図だなと。大きなX5なので、そのままだと画面いっぱいになってしまいそうですが、ボディの大きさも見せつつ、一枚の絵として成立していると思います。
KUMASAKI KEISUKE [afimp 編集長]
yoshi326s4さん
Title:またいつの日か...
いつかきた道を再び行くこともあれば、二度と走ることのない道を行くこともある。道を切り開くのも、道を選ぶのも自由。選んだ道を歩むことにおいて、そのすべてを背負う気概が伝わってくる作品。
NAKAMURA BUNTA [Creative Director]
AHG 135さん
Title:ブラック (~_~;) ならでわぁぁ…かなぁ??
ボディをキャンバスにした視点が面白い!確かにブラックボディならではの作品。画面いっぱいのフレーミングの仕方とても上手くシンメトリーな構図がとっても好感が持てます。
SHIMAZAKI TOMOHITO [Photographer]